強度近視と将来眼疾患リスクを知る

強度近視とは

強度近視(きょうどきんし)は、眼球の奥行き(眼軸長)が通常より長くなることで、網膜の上で焦点が合いにくくなる状態を指します。単なる屈折の異常にとどまらず、網膜や視神経などの組織に負担がかかりやすく、網膜剥離や緑内障などの合併症を起こすリスクが高まります。そのため、強度近視の方は、早期発見と定期的な検査が特に重要です。

近視について

近視は、眼球の長さ(眼軸長)が長くなったり角膜の形状の影響で、焦点が網膜の手前に結ばれるために、遠くがぼやけて見える状態です。近年はスマートフォンやパソコンなど、近距離で目を使う時間が増えており、近視が低年齢化・重度化しています。特に成長期の進行が将来の強度近視につながることもあるため、早めの眼科受診と生活習慣の見直しが大切です。

  • 正視:焦点が網膜上に合う
  • 近視:焦点が網膜の手前で結ぶ
  • 関与:遺伝+環境(若年期に進行しやすい)

強度近視とは?

強度近視は、近視の度数が特に強い状態を指し、一般的にはマイナス6.0ディオプター以上、または眼軸長が26ミリメートル以上の場合に診断されます。
眼球が過度に伸びることで、眼底(眼の奥)に負担がかかり、網膜や黄斑、視神経などの組織が薄く脆くなります。その結果、視力や視野に影響を及ぼす病気のリスクが高まります。

 
 

なぜ注意が必要か(合併症リスク)

強度近視では、眼の内部構造が引き伸ばされることで、以下のような病気を合併しやすくなります。初期の段階では自覚症状が乏しいため、定期的にOCT検査、視野検査を受けて変化を確認することが大切です。

■ 網膜裂孔・網膜剥離

網膜に小さな裂け目(裂孔)でき、進行すると網膜がはがれてしまうことがあります。。裂孔段階での発見が視機能予後の鍵になります。視野の欠けや光が走るような症状がある場合は、早めの受診が必要です。

黄斑部の変化

ものを見る中心である黄斑部が変化すると、文字がゆがむ、中心が見えにくいといった症状が現れます。日常生活への影響が大きいため、早期把握が大切です。早期の診断と治療が視力の維持につながります。

近視性脈絡膜新生血管

網膜の下に新しい異常血管が生じ、中心視野にゆがみやかすみを感じることがあります。放置すると視力が低下するため、異変を感じたらすぐに眼科を受診しましょう。

■ 緑内障(近視性視神経症)

強度近視の方は、緑内障を発症するリスクが一般より高いといわれています。初期は気づきにくいため、強度近視の方は、視野検査、眼圧測定、OCTによる視神経評価などを定期的に受けることが推奨されます。

※ 合併症は近視が強いほど起こりやすい傾向があります。症状がなくても、定期的に検査を受けて状態を確認しておくことが早期発見と予防の第一歩です。

 
 

視力を長く守るためにできること

強度近視の進行や合併症を防ぐには、定期的な検査と生活習慣の見直しが効果的です。

【検査・ケア】

  • 年1回以上の定期検査(眼圧・視野検査・OCT検査など)を継続
  • 見え方に変化や違和感があるときは、早めに眼科医に相談
  • 眼鏡やコンタクトレンズは、必ず適性な度数で処方を受けて使用(弱めでも進行抑制できません)

 

【生活習慣】

  • 読書・スマホは30cm以上離し、30分ごとに遠くを見る
  • 屋外で過ごす時間を増やし、自然光を取り入れる
  • 十分な睡眠とバランスの取れた食事を心がける

関連:近視の基礎と進行抑制(オルソケラトロジー)

 
 

まとめ

強度近視は、視力低下だけでなく将来の眼疾患とも深く関係する重要な状態です。自覚症状が乏しい段階から定期検査を受けて、状態を確認しておくことが早期発見と予防の第一歩です。

 
 


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